特別養子縁組とは?妊娠だけが二人目不妊の克服法じゃない

長く辛い不妊治療では、思うように結果が得られず、「やめどき」がわからない夫婦はたくさんいます。

子供が出来るまで続ける人もいますが、途中でお休みしたり、不妊治療を止める夫婦もいます。

しかしその中に、子供を育てたいと思う気持ちだけは諦めきれず、養子を迎える夫婦が中にはいます。

「血のつながり」にこだわらず、子供を育てたいと希望する夫婦が増えているのです。

そこで、今回は特別養子縁組について、ご紹介しましょう。

特別養子縁組とは?

「家を継がせる」ことを目的とした普通養子縁組とは異なり、特別養子縁組は6歳未満の子どもの福祉を目的として作られた制度です。

実の親が、なんらかの理由で育てられないことで、血のつながりのない育ての親と子どもが「特別養子縁組」をすることで、法律上実の親子となるのです。

子どもを引き取る絶対条件

しかし、誰でもこの「特別養子縁組」で親子になれるわけではないのです。

また、特別養子縁組の制度を利用して、子供を引き取る場合、その夫婦は離婚が出来ません

そんな数年先のことなんてわからないと、思いたくなるかもしれませんが、特別養子縁組で子どもを引き取るということは、大きな責任があるということです。

血のつながりがない1人の他人を、自分たちの実の子どもとして育てるということは覚悟が必要です。

特別養子縁組の条件

特別養子縁組には、実の親子関係を法律上断って、安定した養子関係を成立させるという強い効果を持つため、家庭裁判所の手続きを取る必要があります。そして、家庭裁判所の裁判官が養子縁組を認めるか否かを判断します。

特別養子縁組を申し立てるために必要な条件は、以下の通りです

特別養子縁組を申し立てるために必要な5つの条件

  1. 養親に配偶者がいること(片親だけでは申請はできません)
  2. 養親は、原則25歳以上であること
  3. 養父と養母は共同して養子縁組すること
  4. 養子になる子どもは原則6歳未満であること
  5. 養親は、養子を6ヶ月以上継続して養育していること(試験養育期間)

次に、費用はいくらかかるのか見て行きましょう。

費用は申請費用以外かからない

子ども特別養子縁組で引き取る際、費用は一切かかりません。かかる費用と言えば、家庭裁判所に申請するものだけです。

引き取る際に、お金が発生してしまえば、それはもう「人身売買」になってしまいます。

しかし、NPO団体に登録をして、特別養子縁組を行う場合は、NPO団体に登録料と育ての親になるための研修料を払うこともあります。

年収よりも大切な物

子ども1人育てるのに、約3千万かかるといわれています。

特別養子縁組をしたいけど、年収が少ないから子ども育てられないかと家庭裁判所は判断するのではないかと心配する夫婦もいますが、家庭裁判所が重視するところは、年収ではなく、夫婦の年齢や仲が良いかということだと思います。

しかし、裁判官も1人の人間です。

あまりにも年収が低いと、申請が降りないかもしれません。

特別養子縁組をする方法

特別養子縁組をして、子どもを迎える育ての親は、主に2つの方法で子どもと出会うことが出来ます。

特別養子縁組2つの方法

  1. 民間のNPO養子縁組団体に登録する
    ほとんどが0歳児の赤ちゃんです。予期せぬ妊娠で育てられない親が、赤ちゃんを出産したあと、登録してある育ての親に委託するのです。
  2. 児童相談所を通し養子縁組を行う
    新生児・乳児の委託はほとんどありません。

行政機関である児童相談所と、民間のNPO養子縁組団体によって養子縁組が実施されますが、その中には、ハーフ(混血)の子どもいます。最近では、国際結婚が以前より多くなっているためです。

ハーフであろうと、日本で産まれたなら、その子供は「日本人」です。

育ての親を希望する際、あえてハーフの子どもを希望する夫婦もいるそうです。

実子がいる場合

既に実子がいても、特別養子縁組をすることはできます。

しかし、その際は何かと注意しなければいけないことが出てきます。

まず、実子がいた場合、特別養子縁組できる養子は1人までです。

そして、何より実子と養子を分け隔てなく愛さなくてはいけません。

1人はお腹を痛めて産んだ子ども。1人は他人の子どもです。決して簡単なことではありません。

問題があるとすれば、相続問題でしょう。

養子も実子も同じ立場の相続人となり、遺産分割協議に参加することが出来ます。

多くの相続がある場合、実子と養子がそれぞれの権利を主張するため、相続争いに発展することがあります。

まとめ

特別養子縁組は、実の親に育ててもらえない子どもと、子どもが欲しくて授からない夫婦を結びつける制度です。

一番の大切なのは、子どもの幸せです。

どんな事情であれ、実の親から育ててもらえなかった子どもを、実の親と同じように受け入れ、愛情を注いで育てることは、簡単にできることではありません。

子どもが欲しいという気持ちは大切ですが、まずは夫婦でしっかり納得いくまで話し合って、特別養子縁組をするかどうか決めましょう。


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