二人目不妊の原因は一人目の帝王切開後の癒着?

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1人目を帝王切開で出産した人の二人目不妊の原因の一つに、帝王切開があります。現在4人に1人は帝王切開で分娩していると言われています。

帝王切開をした事が直接的な不妊の原因になるわけではありませんが、術後子宮の傷跡から出血しやすくなり、妊娠し辛くなるなど「帝王切開瘢痕症候群」と呼ばれる疾患を引き起こす可能性があると言われています。

ここでは帝王切開と術後に起こりうるトラブルと、二人目不妊の関係についてまとめています。

 帝王切開とは?

「帝王切開」は自然分娩(経膣分娩)での出産が難しい場合に行われる手術で、事前に手術日などを計画し行う「予定帝王切開」と、自然分娩予定だったにもかかわらず分娩前や分娩中に急きょ変更して行われる「緊急帝王切開」の二種類があります。

帝王切開は局所麻酔、もしくは全身麻酔を行い母体の腹部・子宮を切開し胎児を取り出す為、術後傷口の経過によって入院期間が長くなる事があります。

現在、国内では出産の約二割が帝王切開となっています。

 帝王切開の流れ

初めに予定された帝王切開の場合は前日に入院し、検査などを受けた後手術となります。

手術は麻酔を行ってから腹部・子宮を切開し胎児を取り出します。

この時切開してから2~3分ほどで胎児を取り出し、傷口の縫合を行い手術は約一時間程度で終了します。

帝王切開の傷口は縦と横の二種類に分かれています。

傷口が目立ちにくいのは横切開ですが、縦切開の方が胎児を取り出しやすく術後の痛みは少ないと言われています。

 帝王切開になるケースとそれに伴うリスクは?

●帝王切開での分娩となるケース

  • 前回帝王切開
  • 逆子や巨大児
  • 多胎妊娠
  • 旋回異常や微弱陣痛、へその緒の異常
  • 胎児機能不全や児頭骨盤不均衡など
  • 妊娠高血圧症候群の重症化
  • 子宮破裂
  • 母体の心肺停止など

●帝王切開のリスク

本来、帝王切開は経膣分娩による母体と胎児のリスク回避のために行われる手術ですが、帝王切開を行う事で母体が大量出血を起こしたり、子宮周辺の臓器の損傷、術後に癒着などが起こる可能性があります。

またまれですが一時的に胎児も呼吸障害などで治療が必要となる場合があります。

 気になる二人目の出産方法は?

1人目を帝王切開で出産した場合、二人目を自然分娩で出産することは不可能ではありません。

しかし一回目の帝王切開によってできた子宮の傷が原因で、子宮破裂などを招く危険がある為、一人目を帝王切開で出産している場合は、二人目も帝王切開で出産を勧める病院が多いようです。

また帝王切開で一人目を出産した場合、子宮がしっかりと回復するまで待つ必要があります。その為少なくとも二人目を妊娠するまでには一年程空けることが望ましいと考えられています。

 二人目不妊の原因?帝王切開瘢痕症候群とは?

「帝王切開瘢痕症候群」とは、帝王切開をした後の子宮の傷跡が瘢痕化してしまい、陥凹した部分が不正出血や月経困難症、着床障害や精子の侵入障害などを起こす疾患です。

一回目の帝王切開により、知らない間に帝王切開瘢痕症候群になってしまい、二人目不妊の原因になっているケースも少なくありません。

中には不正出血で受診をしても排卵出血やホルモンバランスの乱れによる一時的なものと判断され、中々気が付かない人も多いようです。

帝王切開瘢痕症候群の気になる症状と検査方法は?どんな治療をするの?

●症状

帝王切開瘢痕症候群の症状はひとつではありませんが、主な症状として月経痛や排卵期の不正出血などで受診後判明するケースが多いようです。

●検査方法

超音波検査や子宮鏡検査によって、子宮の状態を確認し、不正出血の原因を突き止める事で判断する事が出来ます。

●治療方法

薬物による治療と、子宮鏡下手術などによる術後の瘢痕部の微小血管を焼灼する手術療法があります。特に手術療法を用いる事で、海外では妊娠率の向上が報告されているようです。

二人目不妊は自分が不妊である事に中々気が付きにくく、原因がはっきりしないケースも少なくありません。

一人目を帝王切開で出産後、中々妊娠せずに原因もはっきりせず、月経痛が酷くなったり不正出血が続いている場合は、帝王切開瘢痕症候群を疑って一度病院を受診しみてもいいかもしれません。

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