治療は可能?橋本病(慢性甲状腺炎)が原因の二人目不妊

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あまり知られていない甲状腺の疾患のひとつである「橋本病」。

成人女性の約七割に橋本病の素質があると言われていますが、特に自覚症状もなく気が付かない人も少なくありません。

また産後、甲状腺機能が低下し気が付かない間に橋本病になってしまい、二人目不妊になってしまうケースも見られます。

ここではあまり知られていない橋本病についてまとめています。

橋本病とは?

「橋本病」は慢性的に甲状腺が炎症を起こしている状態で、別名「慢性甲状腺炎」とも呼ばれる甲状腺機能低下症のひとつです。

甲状腺は喉仏の下あたりにあり、新陳代謝を促す「甲状腺ホルモン」を分泌する臓器ですが、橋本病になると慢性的に甲状腺が炎症を起こしている状態になり、甲状腺ホルモンの分泌が乱れてしまい不妊の原因になったり、妊娠している場合は流産や早産を引き起こす要因にもなります。

主に45~60歳の成人女性に多く見られ、甲状腺機能低下症の中でも代表的な疾患と言われています。

橋本病の原因や症状は?

橋本病は本来体内に侵入した異物を攻撃する為の免疫機能が、甲状腺に対して反応してしまう「自己免疫」と呼ばれる状態になる事が原因で甲状腺が炎症を起こしてしまうと考えられています。

橋本病は、程度が軽いとほぼ自覚症状はありません。また甲状腺機能に低下が見られない場合は、多少喉に腫れが見られる程度で特に治療も必要ではないようです。

しかし甲状腺機能が低下し「甲状腺機能低下症」になってしまうと、以下のような症状が現れ治療が必要になります。

<甲状腺機能低下症の主な症状>

  • 体がむくむ
  • 物忘れなどが酷くなる
  • 皮膚が乾燥してカサカサする
  • 低体温
  • 月経不順
  • 無気力
  • 食欲不振になっているのに体重が増加する

橋本病の検査と治療方法は?

●検査方法

橋本病の診断は難しく、これまで正確な判断には甲状腺の組織を一部採取して検査しなければなりませんでしたが、近年は負担がかなり軽減されています。

最近の検査では「甲状腺刺激ホルモン」と「甲状腺ホルモン」の数値を調べることで判定する事ができるので、採血し抗体検査を行い自己免疫の状態になっているかどうかを調べます。また同時にエコー検査で甲状腺に腫瘤が出来ていないかも調べる事が出来ます。

●治療方法

橋本病は自己免疫によって起こる炎症なので、根本的な治療は難しいと考えられています。その為、主な治療としては甲状腺機能の低下による症状や、甲状腺の腫れに対する対処療法がとられます。

甲状腺ホルモンの分泌不足に対しては、甲状腺ホルモンの内服などでホルモンの補充を行う治療が一般的です。

また甲状腺機能に問題がない場合は、治療は行わないケースが一般的ですが、妊娠中の場合は治療を行う事もあります。甲状腺が大きく腫れて日常生活において嚥下困難な場合等影響を及ぼす場合は、外科的な処置が必要となるケースもあります。

二人目不妊と橋本病

橋本病と不妊には深い関係がありますが、橋本病だからと言って妊娠できないと言う事はありません。

ただ産後ホルモンバランスの乱れや、免疫機能の乱れが原因で甲状腺が炎症を起こし、橋本病になる女性の数は20人に1人と言われており、決して少なくありません。

1人目を出産した後に橋本病を発症し、甲状腺機能が低下した事が原因で月経不順や無排卵などの排卵障害を併発し、結果的に二人目不妊になってしまう事もあります。

産後は体調がなかなか戻らない事もありますが、半年以上たっても倦怠感や冷え、手や顔のむくみ、喉の違和感などが残る場合は一度検査を受けてみる事をお勧めします。

 

いかがでしたか?

橋本病は放置していると深刻な不妊に繋がったり、日常生活にも支障を来す疾患です。

日頃から規則正しい生活や質の高い睡眠など、免疫機能の向上を心がけ、産後、何時まで経っても体調が戻らない場合は無理をせず医療機関を受診しましょう。

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