卵子提供で2人目はあり?費用や流れについて

様々な治療を行っても妊娠に至らない場合や、年齢や疾患が原因で卵子が存在しない場合、一定条件を満たす事で卵子提供による不妊治療を受ける事が可能です。

今回は卵子提供による治療についてまとめています。

卵子提供とは?

先天的な疾患や早発性卵巣機能不全・加齢による卵子の老化などが原因で、自分の卵子では妊娠することができない女性が第三者から卵子の提供を受ける治療法です。

何度も体外受精を行っても妊娠に至らない場合も、条件を満たしていれば卵子提供を受ける事が出来る場合があります。

気になる卵子提供による妊娠は?

卵子提供により妊娠を希望している夫婦は、第三者から提供された卵子と夫の精子を体外受精させます。

体外受精により受精した受精卵を培養し、妻の体内へと移植します。

日本での卵子提供

現在の日本では卵子提供による妊娠はまだ一般的ではありませんが、

「体外受精を試みても妊娠に至らない」

「卵巣の摘出や早発閉経などで卵子を作る事が出来ない」

など、卵子提供のみが唯一の方法であると考えられる場合には、卵子提供による治療が認められます。

卵子提供を実際に受けるまでの方法は以下の三つがあります。

卵子提供を実際に受けるまでの3つの方法

  1. 卵子提供登録支援団体(OD-NET)によりドナーとのマッチングが成立する
  2. 日本生殖補助医療標準化機関(JISART)で治療をする
  3. 国外の卵子提供を利用する

それぞれについて解説していきます。

1 卵子提供登録支援団体(OD-NET)によりドナーとのマッチングが成立する

国内で初めての非配偶者間体外受精の卵子提供登録支援団体(OD―NET)に登録し、卵子提供のドナーが見つかった場合、治療を受ける事が可能となります。

しかし、現在レシピエント登録が行われていません。

ON-NET公式ホームページ⇒https://od-net.jp/

2.日本生殖補助医療標準化機関(JISART)で治療をする

国内の不妊治療専門クリニックによって作られた団体「JISART」によってもうけられている「卵子提供のガイドライン」に適応している事が認められた場合、卵子提供を実施している施設にて治療を受ける事が可能となります。

卵子提供による治療を受ける為には患者自身がいくつかの条件を満たしている事が必須となります。

詳しくは公式ホームページより確認する事が出来ます。

JISART公式ホームページ⇒https://jisart.jp/about/external/guidline/

3.国外の卵子提供を利用する

日本国内での卵子提供のガイドラインに適応が認められなかった場合、国外での卵子提供を利用する事も可能です。

現在台湾では卵子提供に関する法整備が進んでおり、卵子提供が国営によって実施されています。一回の治療費は約200万円前後で、日本人スタッフや日本語対応が可能なスタッフがいる施設も充実しています。

また台湾以外でもタイやアメリカの卵子提供実施施設(私営)を利用する事も可能です。費用はタイで約300万円前後、アメリカでは約500万円前後とかなり幅があります。

国外で卵子提供を受ける場合は、医師の紹介から海外渡航のサポートまで請け負ってくれるエージェントがいくつかあるので、そちらを利用する事になります。国外での卵子提供による治療は契約から体外受精による移植まで、何度か渡航する必要があり一度の移植に3~4か月程度かかるのが一般的です。

卵子提供による治療の気になる費用とその流れは?

卵子提供治療にかかる費用

現在OD-NETによる卵子提供はレシピエント登録が行われていない為難しいと考えられます。

その為現実的な卵子提供を受ける方法はJISARTか国外で治療を受ける事になります。

JISARTでの卵子提供を受けた場合にかかる費用は、総額約130万円程度です。

初めに卵子提供を受ける為に必要な検査や審査を行います(約90万円)。

卵子提供の承認が下りた後、体外受精の費用(約40万円)が追加で必要となります。

<卵子提供治療にかかる検査、および審査費用の主な内訳>

  • 卵子の提供者および被提供者の各種検査費用……10万円
  • 施設内倫理委員会……45~50万円
  • 卵子提供治療のカウンセリング(3~4回分)……7~10万円
  • JISART倫理委員会……15万円

※金額はおおよその概要です。またこれ以外に諸経費がかかる事があります。

<卵子提供を受けての治療の流れ>

ここではJISARTで「姉妹または友人による卵子提供を受けた場合」の治療の流れについてまとめてみました。

JISARTの治療の流れ

  1. 卵子提供者を患者が決定し依頼する
  2. 卵子提供の条件を患者及び提供者が満たしている事を確認後、治療実施施設委員長によるカウンセリング
  3. 卵子提供治療の内容について理解した後、臨床心理士によるカウンセリング(原則三回)
  4. 施設内倫理員会による審議
  5. JISART倫理委員会による書類審査
  6. JISART倫理委員会による承認後カウンセリング(原則一回)
  7. 治療開始
  8. 治療が成功し出産に至った場合は、出産後フォローアップ

卵子提供のメリット、デメリットは?

メリット

卵子提供による治療のメリットは、何と言っても早発性卵巣機能不全等で卵子が存在しない場合でも治療が可能になる事です。

デメリット

卵子提供による治療の主なデメリットは費用が高額である点とガイドラインに適応が認められない場合は治療を受ける事が出来ない点です。

加齢が原因の不妊で卵子提供による治療を受ける場合は高齢出産となる為、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症、早産や流産などのリスクが高まります。

また卵子提供による治療は体外受精で受精卵を移植する必要があるので、多胎出産によるリスクが考えられます。

まとめ

まだ国内では実施している医療機関も少なく費用も高額な為、一般的ではない卵子提供ですが、年齢や病気など様々な理由から不妊に悩む人たちにとっては希望の治療法でもあります。

卵子提供を検討する場合は、費用だけでなく出産後のフォロー体制や子供への説明などしっかりと話し合う事が大切です。

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