二人目流産を繰り返す原因は?不育症?流産しやすい人の特徴

 

流産は妊婦の約15%の人が経験すると言われており、その80%は初期流産(妊娠12週目までに起こる流産の事)です。

流産してしまう理由は様々ですが、妊婦の年齢や妊娠している時期によっても流産になる確率が変わって来る事が分かっています。

ここでは流産を繰り返す理由や、不育症などについてまとめています。

流産はどんな時に起こりやすいの?気になる確率は?

先に述べた様に流産する確率は年齢と共に上昇する傾向にあり、年齢別で流産する確率を見てみると、

  • 20代では~11%
  • 30代前半では~15%
  • 35歳以上では25%
  • 40代では50%まで上がる

以上のことが分かっています。

これは加齢により卵子の染色体異常が増加し、高齢で妊娠した場合は、妊娠高血圧症候群などの病気のリスクも増える事が起因しています。

その結果2人目の妊娠は1人目を妊娠した時に比べて流産のリスクは高くなると考えられます。

またホルモンバランスが乱れている場合や、冷え性、喫煙、運動不足、精神的なストレスを感じている人は流産しやすい傾向にある事も報告されています。

 流産を繰り返す理由は?反復流産と習慣性流産

何らかの理由により流産を二回繰り返す事を「反復流産」、三回以上流産を繰り返す事を「習慣性流産」と呼びます。

反復流産が起こった場合、次の妊娠で流産する確率は23%、習慣性流産が起こった場合、次の妊娠で流産する可能性は32%と言う報告があります。

何度も流産を繰り返してしまう場合は不育症が疑われる為、専門機関での検査を受ける事をお勧めします。

 不育症とはどんな症状を指して言うの?

不育症とは「妊娠に至っても流産や死産を繰り返し、子供を授かることができないこと」を指します。厚生労働省研究班によると、以下に該当する場合、不育症の検査を受ける事を推奨しています。

  • 二回以上の流産
  • 三回以上の流産
  • 妊娠10週目を過ぎてから流産もしくは死産が起こった場合

不育症の原因は?

不育症は胎児の染色体異常や血液の凝固異常、感染症など様々な原因が考えられます。

以下に不育症の原因となりうる要因をまとめました。

染色体異常 夫婦どちらか、もしくは両方に染色体異常がある場合、受精卵にもその染色体異常は引き継がれる可能性があります。初期流産の殆どは染色体異常によるものなので、何度も流産を繰り返す場合は染色体異常が疑われます。
内分泌の異常 ホルモンの分泌に異常がみられる場合、流産の原因となる事が分かっています。黄体ホルモンの分泌に作用する黄体機能や甲状腺ホルモンなどは、ストレスや過度のダイエットなどでホルモンバランスが乱れると分泌異常が起こりやすくなります。
子宮の形態異常 子宮筋腫や先天的に子宮の形態に異常が見られる場合、受精卵の着床や胎児の成長を妨げる原因となり流産に繋がります。手術を行わなくても妊娠の継続は可能と判断される場合も少なくありません。
抗リン脂質抗体症候群 免疫異常の一つで、血栓などが出来やすくなります。自己抗体の有無を調べる血液検査で調べる事が出来ます。
凝固因子の異常 血液を固める働きのある凝固因子に異常がある場合、血栓などが出来やすくなり胎児に必要な栄養が上手く運ばれず流産の原因となります。
拒絶免疫の異常 赤ちゃんを形成している父親由来の組織を異物とみなし、攻撃してしまう事から流産を引き起こします。

不育症の検査方法と費用は?

不育症は原因を調べ予防する「予防治療」が重要であると考えられています。

検査は専門機関で受ける事が望ましく、厚生労働省では「不育症相談窓口」の案内をホームページにて掲載しています。

厚生労働省不育症相談窓口→http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/funin-02-01.html

不育症の検査とは?

不育症の検査にはいくつか項目があり、その一部は妊婦健診や不妊治療で行われています。

病院を変えて不育症の検査を受ける場合は、紹介状などを書いてもらうとよいでしょう。

  • 同種免疫異常検査
  • 性格特性検査

<血液検査>

  • 自己抗体検査
  • 血液凝固異常検査
  • 内分泌代謝異常検査
  • 染色体異常検査
  • 感染症検査

<内視鏡・X線増援検査>

  • 子宮形態異常検査

検査の中には保険対象外のものも含まれます。

また月経中や排卵の時期など検査内容によって時期をずらす必要があるので、何度か通院する必要があります。

検査費用は?

不育症の検査は一部保険適用外となり、医療機関によっても異なります。

費用は全ての検査を受ける場合5~20万円程度かかります。

自治体によっては検査費用の一部を助成している事もありますので、一度問い合わせてみると良いでしょう。

不育症の原因は検査を受けてもはっきりと分からない事もあります。

それは要因が一つではない事などが関係していると考えられていますが、一つでも不育症の原因であると疑われるものが分かる事で、治療の方針を決めやすくなります。

また不育症外来を受診した事で原因不明の人も合わせて約80%が出産していると言う報告もあります。

いかがでしたか?

流産は身体的にも精神的にも本当に辛い出来事です。何度も繰り返してしまう場合は不育症などが隠れている事もありますので、一度専門の医療機関を受診し検査を受ける事で妊娠の確率を高める事が出来るかもしれません。

悩んでいる場合は不育症相談窓口などを利用してみるのもいいかもしれません。

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